宿泊をともなう登山やキャンプに欠かせない寝袋(シュラフ)。モンベル・ナンガ・イスカ・コールマンなどの有力メーカーの定番品のほか、気軽に購入できるリーズナブルな商品まで種類はさまざまです。しかし、マミー型や封筒型などの形状や寝心地の違いがあるため、どれを選べばよいのか迷いますよね。
今回はAmazonで売れ筋上位の寝袋18商品を比較して、最もおすすめの寝袋を決定します。
比較検証は以下の4点について行いました。
- 寝心地
- 保温性
- 持ち運びやすさ
- 機能性
シュラフとは?寝袋とは違う?
インターネットで寝袋という言葉を検索した際、検索結果にあわせて表示されることが多いシュラフという言葉。この言葉に疑問を持ったことがある人もいるかもしれません。実はシュラフと寝袋は同じものであり、ドイツ語のシュラフザックが語源です。
日本ではザックが省略され、シュラフという名で広まりました。もともと、キャンプや登山などの屋外活動は欧米を中心に発展し、日本は主にドイツから取り入れてきたため、コッヘルやザイルといった、ドイツ語で呼ばれるアウトドア用品が数多く存在しています。
寝袋の選び方
寝袋を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
① 寝心地のよさは必須条件。中綿の充填量が多いものを選ぼう
睡眠の質を左右する寝袋は、できるだけ寝心地がよいものを選びたいですよね。今回検証を行った結果、中綿の充填量が多いものほど厚みがあり、寝心地がよい傾向があることがわかりました。
とくに、中綿の充填量が1,400g以上のものは、背中が床の固さを感じにくく、ふかふかな印象。寝心地を重視する人は、1,400g以上を基準に選びましょう。
② 保温性は中綿の素材よりも充填量が重要。充填量によって低下温度に差が出た
寝袋で使用されている中綿は、主にアヒルやガチョウの毛を加工したダウンと、化学繊維の2種類で、どちらも保温性があります。今回検証を行った結果、保温性に大きく関わるポイントは、中綿の素材よりも充填量であることがわかりました。
上記のグラフのように、4種類の寝袋で10分間の温度変化を記録したところ、中綿の素材を問わず、充填量が多いものほど温度低下が抑えられる傾向が見られました。とくに、温度低下が抑えられた商品の中綿の充填量は、約1,200g以上に集中していることが判明。中綿の充填量が1,200g程度のものと600g程度のものを比較した場合、温度の低下具合に最大約7℃もの差が出ました。
保温性を重要視する人は、中綿の量が1,200g以上あるものを選ぶとよいでしょう。
ダウンの場合は760フィルパワー以上を選ぼう
中綿の素材がダウンの場合は、中綿の充填量に加えてFP(フィルパワー)もチェックしましょう。FPとは、ダウンの空気の含みやすさを示す単位で、数値が大きければ大きいほど空気を多く含み保温性が高くなるといわれています。
今回は、主に600FPと760FPの商品を用いて検証しました。中綿の充填量が同一の商品の温度変化を比較した場合、上記のグラフのように760FPのほうが温度低下が抑えられる傾向が見られました。FPも保温性に大きく関与しているといえるでしょう。
保温性があるダウンの寝袋が欲しい人は、760FPをひとつの基準として選ぶとよいでしょう。
③ 重視するポイントに合わせて形状を選ぼう
寝袋の形状は、主にマミー型と封筒型(レクタングラー型)の2種類です。それぞれに特徴があるので、重視するポイントにあわせて選びましょう。上の画像では先述した中綿の素材とあわせ、各タイプの寝袋の特徴をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
持ち運びやすさを重視するならマミー型がおすすめ
マミー型とは、ミイラのような形をしたタイプの寝袋です。軽量で折りたたむとコンパクトになる商品が多く、ザックに取り付けられるのが特徴。電車やバスなどの公共交通機関を利用したキャンプや、野外フェスに行く機会が多い人に向いているといえるでしょう。
広々としたスペースで過ごしたいなら封筒型がおすすめ
布団のようにゆったりと寝たい人には、封筒型の寝袋が適しています。マミー型よりもゆとりのあるサイズのものが多いので、窮屈さを感じにくいでしょう。また、スペースがある分、ストレスなく大きな寝返りがうてます。
一方、それほどコンパクトにならないので、バイクまたは車で持ち運ぶのが前提といえるでしょう。
④ 使用する地域にあった快適使用温度を選ぼう
寝袋を選ぶうえで大切なのは、使用する場所の温度に適した暖かさのものを選ぶことです。その基準となる温度は、寝袋の説明書に記載されていることが多く、主に①限界温度、②使用可能温度、③快適使用温度の3つが書かれています。これらのなかで注目すべきは快適使用温度です。
快適使用温度とは、最も快適に使用できる温度を示しており、商品によって大きく異なります。宿泊する場所の最低気温を調べ、快適使用温度が最低気温以下のものを選ぶことをおすすめします。
おすすめ1位!LEEPWEI 寝袋 封筒型 軽量 保温 -15度耐寒 210T防水シュラフ コンパクト アウトドア (¥2,546~) ★★★★★
【軽量・コンパクト・コスパ最強・オールシーズン使える万能シュラフ】
購入者のレビュー
コスパGoodでした。
4月の肌触り日にキャンプで利用。
薄いダウン着て入りました。
品質は良いと思います。
Amazonより
初めてには充分。
7月の16、7℃に下がった日に使用しました!長袖を着てカーディガンをきて、
この寝袋でしっかり眠れました!
厚みは値段相応なのかな?と思います。初めて買ったので比べようがないですが(^_^;)
Amazonより
おすすめ2位!SteelSeriesAPEX 7TKL64649 (¥3,990)★★★★★
オールシーズン使える万能シュラフ!
丸洗い可能。
購入者のレビュー
値段の以上に価値ある商品
寝袋状態と開くことによって布団のようにもなる。作りもしっかりしてて良い商品です!
Amazonより
おすすめ3位!コールマン(Coleman) 寝袋 (¥8,971) ★★★★★
キャンプを楽しむ上で快適な睡眠に必要な寝袋(スリーピングバッグ)
3つのレイヤーを組み合わせても分割しても使用可能
購入者のレビュー
寝心地は良好だが、サイズ大
自分はこの寝袋を購入する前に、友達に借りた寝袋しか使ったことないので、その寝袋との比較です。
①メリット
•寝心地は良好!
•寒さ暑さに対応できる!
•布団としても使える!
②デメリット
•収納時のサイズが大きいから荷物になる
•片付けがちょっと大変
•干すがちょっと大変
③使ってみた感想
友達に借りた寝袋で寒い思いをしたことがあったのですが、この寝袋はとても暖かいので寝心地はとても良かったです!寝袋に入る時も、チャックで横まで開けるので、しっかり入ってからチャックを閉めれば、寝袋が背中でシワができずに寝れるのもいいと思いました!
ですが、やはり付属の袋に収納した時のサイズが少し大きいので、車に乗せて結構スペースを取られます。重さはそこまで重くないです。
Amazonより
とってもいい!
寝袋特有のシャリシャリ感や蒸れる感じが苦手です。ですがこちらの商品はそういった感じが全くないのでとてもいいです!普段使いも出きるので汎用性も高いです
Amazonより
おわりに
以上本記事ではおすすめの寝袋を3つ厳選してご紹介しました。
少しでも商品選びの参考になりますと幸いです!